井内地区は東温市と久万高原町を結ぶ井内峠へと続く山間の集落。「ぼたん茶屋」は美しい棚田が広がるこの地区の築150年にもなる古民家（店主・永井公一さんの生家や畜舎）を改築した農家レストランです。春には永井さんが1997年に棚田20アールに植えた牡丹の花が咲き誇り、秋にはネパール原産の赤蕎麦の花が可憐に咲きます。山間地の過疎化、耕作放棄地の見過ごせない 現状を憂いた店主が「ぜひ多くの人にこの地へ足を運んでもらいたい」と始めたどぶろくの製造。昼夜の寒暖差が大きく、冷涼な 山の水で育つ「井内米」を使い、華やかな香りとフレッシュな味わい、すっきりした甘さが評判となり全国どぶろく研究大会では何度も受賞しました。また、ぼたん茶屋ではそのどぶろくを１本丸ごと使った「ぼたん鍋」も味わえます。新鮮な野菜、県内で加工されたこだわりのイノシシ肉を使い、囲炉裏で鍋を囲みます。夏は自然に囲まれた庭でバーベキュー、蕎麦のコースや鮎の塩焼き、地鶏の炭火焼きなど、季節や予算に応じたメニューも提供。身も心も温まる体験で井内地区の良さを実感し、多くの人が季節を変え、何度も訪れたい場所となっています。